レビューのレビュー

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(4) むつ様によるTEADのレビューのレビュー

今回はむつ様より頂いたレビューを拝見しての感想を、本文を引用しながら書かせていただきました。レビューを見てて語りたくなったことを此処ぞとばかりに語っているだけです。そういうものなので、退屈かもしれませんが悪しからず…。
それでは参ります。

(はじめに)

フォロワーさんの倉下さん(サークル:crAsm)が制作された恋愛ADV「TEAD」のプレイ感想です!
(中略)
私自身コンシューマーはもちろん、フリーゲームのADVも好きですのでとても楽しくプレイさせていただきました!

むつさんは主にオリジナルのファンタジー作品を描かれています(漫画・小説)。とある即売会イベントで作品を手に取らせて以来、むつさんの作品にすっかり魅せられています。因みに倉下はゲーム制作者ですが、消費者としては割とカテゴリー問わず楽しませて頂いています。逆に、日頃紙ベース?の創作ライフをエンジョイされている方にとってPCゲームはハードルが高いかも...と思っていたので、プレイしてくださるとお聞きしたときはかなりソワソワしてました(汗)。本当に有難いです。

【システム】

攻略について躓いてもゲーム内に簡単なヒントがあったので助かりました。その他にセーブ、ロード、スキップ、オートなどのADV基本システムがユーザーの痒いところに手が届くような設計になっており非常に快適にプレイすることが出来ました!

お褒め頂き光栄です!自分が筋金入りの面倒くさがり屋なのもあり、制作過程やデバック時にできるだけ苦労しないようにシステム面を作りこんでいたりするのですが、その甲斐あってかプレイヤーさんからも好評です、勘違いでなければ。ヒント(やwebサイト上の完全攻略)も、他の作品をプレイしていてそういったものに助けられたことがあったので、真似?して付けています。

【ルート】

ルートは全部で4つ。バッドエンド無し。個別+ノーマルエンド。初期ロックがかかっているキャラがいるとのことだったので、サンテリオンさんがそうであろうと考え、アルス君→エゼノスさん→サンテリオンさん の順でプレイすることを決めました。

作品情報ご覧頂きありがたいです、そして名推理です!プレイヤーさんが攻略順をどうされたか、実は興味があったりするのですが、普段なかなか聞くことができないので貴重な情報です。 攻略キャラには内部的に番号を振っていてTEADの場合は01がアルス、02がエゼノス、03がサンテなのですが、むつさんはこの順通りに攻略してくださったようですね。キャラ紹介やEDリストなど、基本的にこの順番で並べています。

サンテ解禁条件は「1度いずれかのエンドを見る」(ノーマルEDでも可)としました。2週目以降で選択肢が増えるのですぐ気づける仕様となっています。初回で攻略できるキャラがアルス(難易度:低)かエゼノス(難易度:高)なので、初回はアルスを最初に攻略するorエゼノスを狙ってノーマルに行きつく、2~3週目でエゼノス難しいということでアルスかサンテを落とす、1~2本個別ルートを無事見れて気が済んだところでエゼノスを攻略する、その後未攻略であればサンテを落とす...くらいの攻略順をイメージして作っていました。

【共通のお話感想】

閉鎖された島国に、敵の船舶がやってきた。島国に住む軍人である主人公は、仲間たちと共に前線で戦い防衛ラインを守り抜く為の数日間のお話。
 舞台背景もプロローグでしっかりと描かれるため、主人公たちの立場も理解しやすく、恋愛ADVではありますが敵の掃討をしている軍人のお話なので糖度は低め。ですがそれがこの作品の最も魅力的なところです。主人公たちはそれぞれの立場で生きて、なにかに関心を持ち、行動していく。不自然さがなく、人の心の揺れ動きや演出が丁寧で最後まで楽しめた作品です!

簡潔なご紹介ありがとうございます!舞台設定もあまりオーソドックスでないですしキャラもことごとく微妙なポジションなので、大丈夫かなぁ…と思いつつ書いていた部分でした。何とかご理解いただき感謝です。余談ですが、バージョン0.6?くらいの頃は冒頭に舞台の説明があったのですが、添削をお願いした方からのアドバイスで全員お披露目してからの説明としたという経緯があります。本当に、あの助言は貴重でした。

世界観や出来事、何より各キャラの行動が不自然にならないようにと(素人なりに)気を配っていたので、こう仰って頂けて嬉しいです!自分が遊んだ作品で「関係の進展、早くない?」「え、そんな勝算も何も無い状態で告白するの?」などと感じたものも少なからずあったので、自分が製作するに当たっては何度も脳内で各キャラになりきってシミュレーションしていました。 当初はTEAD本編に後日談をつけてお砂糖を盛るつもりだったのですが、そこまでやるエネルギーが無かった等の都合で見送りとしてしまいました;TEAD公開から3年の時を経てサイドストーリー集「GreenGrass」の方に盛り込みましたけれども。サンテは特に、エンドから後日談まで時間の経過が1~2時間くらいしか間が無いので、本当は間髪入れずにプレイして頂く方がいいんですけどね;プレイしてくださる方々にご不便をお掛けしてしまっている部分です…。

【アルス君ルート】最初に迎えたEND

主人公のディルさんと幼馴染のアルス君のある意味王道CPルート。ディルさんが非常にイケメンな女性なのと身長も少しディルさんの方が高いのも相まって、アルス君が弟みたいで可愛いなぁと思いながらプレイしていました。作中でかなりしんどい立場のアルス君が苦しさを吐露出来、それを受け止めることが出来るのはディルさんだけ。その深い親愛が垣間見える、そんなルートでした。なんとなくですが、このルートのディルさんはきっと一番素でいられて一番安定出来るのではないだろうかと思いました!

『身長も少しディルさんの方が高い』は、お気づき頂けてたことに驚きました。プロローグで一度2人が並ぶのと、キャラ紹介でポチポチ入れ替えると分かるかも、という程度です。胡散臭い設定資料によればアルスが165cm, ディルが167cm, エゼが176cm, サンテが171cmとなってます。(サンテは心持ち低くてもよかったかも…まぁ髪の毛フワっとしてる分で+2cmくらいになってるということで。。)
アルスは弟っぽいですが、ディルはお姉さんというよりは多分おっさん臭い部類です。内部的には、ぐでーっとしたり、デリカシーの無いこと言ってアルスに怒られたり。そんな具合に『このルートのディルさんはきっと一番素でいられて一番安定』してます。アルスも王国軍のいち兵士ないし隊長として、部隊の兵士の前では怖気づいたり弱音を吐いたりはしない(できない)ので、素でいられる場としてディルの存在は大きいです。 因みにこの2人、GreenGrassの方でも多少描写がありますが、幼馴染とはいえ四六時中べったりだったわけではありません(ということにしています)。同じ屋根の下に居つつメンターや所属チームは異なっていた感じです。

【ノーマルルート】2番目に迎えたEND

アルス君ルートクリア後に始めたらストレートでたどり着きました。誰のルートにも入らなかった場合にたどり着く、唯一の個別外ルートです。全部のルートをやった後にもう一度行くと、色々と思うところが出来るので実はとても好きなルート。このルートでも一番しんどいのはアルス君。ディルさんが支えなかった場合、と考えるととても心に響きます。

上記の身長の話に続き、もう1つ驚いたのがここです。ノーマルエンドにここまで言及してくださるとは!!

誰も得しないこぼれ話ですが、内部的には割とノーマルルート≒イベントの発生しないアルスルートになっています。その都合で、誰かのルートから落ちるとアルスが休み不十分なまま戦場に立ってたりする…なんてことがあったような気がします。まぁそれくらい気にせんでいいか、と。

単にズボラなのと、バッドエンドを売りにしている作品ではないという観点から、個別エンドに行かない場合は全てノーマルに落ちるようにしました。ただ、アルスが故郷に帰るシーンや政権交代が発生しないという話は割と構想初期の段階からイメージがあったのと、一応恋愛ADVというカテゴリを間借りしている作品だという観点から、誰とも関係が成立しない場合にはちょっと切ないエンドでも良いかなということであの終わり方になりました。エゼノスも港街に長く滞在するのは気が進まないはずなのにあちらに派遣になっていたりしますね。

【エゼノスさんルート】3番目に迎えたEND

初めてヒントページを見て攻略したキャラクター。君は! どうしたら! 攻略できるの! と思いながらヒントページを開いてサンテリオンさんの言葉に絶句。その言葉の真意(直球)を本人に聞かねばという気持ちで攻略に挑みました。

すみません、ご苦労お掛けしました(汗)。乙女ゲーは基本的に好きなキャラと会う回数を増やせばハッピーエンドに行けるというパターンが多いのが少し気になっていたので、まずはやることきちんとやれ!という設計にした…ような、そうでもないような。選択肢を間違えるとその後のイベントが発生しなくなる仕様にしたので、それに気づけた場合は恐らく試行錯誤で何とかなるのですが、そうでない場合はノーヒントだと厳しかったかと存じます。総当たりがしんどいくらいの数の選択肢はあったはずですので。

本作、主人公ディルさんがお相手を攻略するというより、ディルさんをお相手が攻略するお話、という方が正しいような気がします。

それです、その通りです!!そんなんで乙女ゲームというカテゴリを間借りしてて良いのかという疑念は常々ありますが。主人公のくせにディルがそこまで色恋沙汰に関心が無い為でしょうか。一応、王国軍での仕事には満足しつつも、いわゆる家族のような存在に対する憧れを多少持っています(ノーマルエンドで自分のルーツに立ち返ろうとするのもその関連からです)。部隊の人と話していて恋話になることもあるわけですが(特に隊員の誰かにめでたい出来事があったとき等)、「隊長はどうなんですか」と話を振られると「昇進の方が興味があるが、年齢的に考えないといけないとは思っている。事あるごとに言及されるのも面倒だし。」とか「多少心当たりのある奴はいるが(アルスとかアルスとか)、頑張って関係を進展させようとは今のところ思っていない」みたいな返しをしていたりします。アルスに対しても各々の道を行けばいいと思っている、エゼノスに対しては”そういう目”で見たら負けだと頭のどこかでロックをかけている、サンテは遠い存在…というわけで、ディル側はもう相手からのアプローチが無い限り自分から動く理由は無いという状態でした。他方で、アルスは言わずもがなですし(?)、エゼはある時自分の感情に気付いてしまっとたきからサンテに見抜かれて突っつかれたり逆に相談したりしていましたし、そんな彼の話を聞きつつサンテはディルに幾ばくかの興味を抱いていました。何か、内部的な話が続いてしまいたね;

それくらい彼女は魅力的でイケメンなのですが、エゼノスさんルートはときめきがしんどかったです。エゼノスさんの立場から見て。エゼノスさんはキャラクター的には仏頂面で落ち着きがあり、仕事も完璧にこなし、かつ厳しい真面目な年上キャラクターなのですが、その彼の乙女な瞬間を見られる。ディルさんにしか見せないだろうその不器用さがとても良かったです。最推しです。

仏頂面ながらあそこまで乙女になってしまったのは紛れもなくサンテという強力な後ろ盾(いや刺客)があるからですね。家出して、友人も僅かしか居ない孤独な身で、恋人なんて喉から手が出るほど欲しい存在で…でもサンテの応援が無ければ、自分が恋だ女だというのは柄じゃないとか言いながら、道行く男女を恨みながら万年仏頂面の人生だったと思います。めちゃくちゃ背中を押されてのこととはいえ、人生で一番求めていたものに手を伸ばそうと、自分の「らしさ」を捨てて、彼はよく頑張ったと思います(?)。推しありがとうございます(´v`*

ただこのエゼノスさんルート後にサンテリオンさんルートに行くと「あああああああああエゼノスさんんんn!」と叫びたくなる瞬間があるのでそれはそれで楽しかったです!

これどのシーンのことなんでしょう…き、気になります!心当たりが2,3ありまして。あと普通にサンテがディルを横取りするのをエゼノス視点で味わうと辛いかもしれません(苦笑)。アルスがディルとくっつく分には元々幼馴染だしまだ諦めもつきそうですが。

【サンテリオンさんルート】最後に迎えたEND

多分きっと隠しルート。医務もやって軍師もやって、更に国王候補でもある、作中で最も特殊な立場のお方。軍師という立場で主人公と出会う、かつお互いほぼ初対面という状況のため、他ルートでは本心が見えにくい彼ではありますが、このルートで彼の見えなかった本質や性格が明らかになっていきます。

すみません、(序盤でもお話した通り)そこまで隠し要素というわけではありませんでした^^;でも毛色の違うルートなのは確かです。仰る通り他の2人に比べ下地がないので、エンドまでがやや長くなっています。

サンテリオンさん、魔性といいますか、非常に魅力的です。女性のような線の細い容姿ですが、思考はもしかしたらディルさんと似ているかもしれないと思いました。サンテリオンさんの方が好奇心があり、ディルさんの方が優しさがあるような気がしますが、思考の方向性というか、そういった根っこの部分が似ていそうだなと感じました。アルス君やエゼノスさんでは感じなかった部分です。あと年上らしく、大人の力をしっかり分かっており、使えるものは使う、考えるが迷わないその強さは間違いなくサンテリオンさんの魅力だなと思います。

「魔性」「使えるものは使う」etc.、まさにその通りです!ディルとサンテは堅物騎士と魔性の姫君(??)の関係です。思考がディルと似てるというのは少々意外なご感想でした。強いて言えば、それなりのポジションの軍人ということでアルス・エゼノスも含め基本的に論理的ではあるかもしれません。それから、ディルの優しさとは一体…(笑)あ、恋人とデートしたい隊員に休暇をあげるような優しさ(いや遊び心)はありますね。

このルートでディルさんのお姫様抱っこが見れます! する方です! 殿方をひょいと持ち上げるディルさんはイケメンです(結論)。

そういうことです(笑)。主人公が一番イケメンな乙女ゲームです。以前からしばしば「ディルかっこいい」というお声は頂いていましたが、このレビュー頂いて、もう宣伝文句これでいいと確信しましたb

【総評】

プレイ時間は1ルート1時間程度、気軽に出来てシナリオやスチル表示の演出もよく、快適にプレイできました!
 キャラクターの魅力が徐々にわかっていくのが心地よく、男女の惹かれていく過程と感情を丁寧に描かれた作品だと思いました!
 番外編に過去編や後日談があるとのことなので、そちらもまたプレイさせていただきたいと思います!
 素敵な作品をありがとうございました!

システム面も内容面も、改めてご好評頂けて嬉しいです!!しかも製作中特に気にかけていた部分について注目して頂けていたので尚更です><
仰る通り、サイドストーリー集としてGreenGrassを公開していますので、もしよろしければ気になるところだけでもご覧頂けたら益々有難いです。

こちらこそ、めちゃくちゃ素敵なレビュー本当にありがとうございました〜〜〜!!!

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以上です。ご覧の皆様も最後までお付き合い頂きありがとうございました!!









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