レビューのレビュー

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(2) M.M様による+ 冬のぬくもり +のレビューのレビュー

M.M様より頂いたレビューを拝見しての感想や反省点について本文を引用しながらコメントを書いてみることにします。TEADに引き続き第2弾。相変わらずコンセプトは「一人反省会」です。あと此処ぞとばかりに語りたいことを語っています。そういうものなので、退屈かもしれませんが悪しからず…。

それでは参ります。

前半(ネタバレなしの部分)について

<冬なのに温かい、そんな男女の恋の物語を冬ならではのぬくもりを感じながら楽しんで下さい。>

「男女の恋の物語」…何か聞いていてくすぐったいのですが(笑)。

この「+ 冬のぬくもり +(以下冬のぬくもり)」という作品は同人サークルである「crAsm」で制作されたビジュアルノベルです。crAsmさんは主にフリーゲームを作られている倉下遼さんの個人サークルでして、フリーゲーム以外にもゲームレビューやコラムなど興味深い記事を掲載しております。個人的にはコミティアやコミケといったイベントを初め何度かお会いさせて頂き、ゲームの話に限らず色々とお話させて頂き楽しい時間を過ごさせて頂いております。

サークル概要や作品を手に取った経緯を説明してくださるのはすごく嬉しいです、人がどうやって各作品をプレイするに至るかは例のコラムでも言及している通りとても興味がありますので。TEADのレビューから半年弱経っていますがその間に更にM.Mさんと言葉を交わす機会がありました。ゲーム関連に留まらず本業の話なども弾みます。実は今の会社に入ってから、社外の知り合いを見つけてお話しつつ本業における課題の解決や働き方の見直しができればと考えていました。うちの部署はだいぶ非常識な部類らしいので、内外の人曰く。オフラインで知り合う方との関係を求める理由として最も大きいのはそういった事情だったりします。"製作者とプレイヤー"を越えて"人間と人間"という関係になりやすいのです。あと単純に文字より口頭の方がやり取りできる情報の量が多いというのもあります。オンラインの繋がりもそれはそれで良いのですけどね、遠方の方とでも繋がれますし。北海道に住んでいた頃はそれはもうインターネット上での活動ばかりでした。容姿も声も知らせなければ性別を問われることも無く、自分が自分であれる場でした。…脱線してしまいました、そろそろ話を戻しましょう。

フリーゲームは現在2作品公開しておりまして、今回レビューしている冬のぬくもりが処女作となります。私は2作目であるTEADの方を先にプレイさせて頂き、短さの中に人生観を感じさせるシナリオと一生懸命生きるキャラクターの姿が印象的でした。順番として先に冬のぬくもりをプレイしようと思っていたのですが、タイトルが示す通り冬の作品ですので冬になるまでプレイは待っておりました。そしてそうこうしているうちに冬が終わってしまいますのでやるなら今しかないと思いプレイし、レビューに至っております。

TEADの感想が一行で書かれていますが、こういうの見ると覚えてくださってるんだなぁとひしひし感じます。以前書いたレビューを見返していらっしゃるのかもしれません。余談ですが、レビューを書く理由をM.Mさんの方でこちらにまとめておられますので是非ご覧ください。M.Mさんの文書や文書を残すという日頃の行いには物凄く愛と熱が込められています。だから多くの方から支持されているのです、本来倉下などがお近づきになれる方ではありません。冬ぬくの方も季節に合わせてプレイして頂いて有り難いです。自分はクリスマスやバレンタインといった日付の決まったイベントには食いつかないのですが、やんわりと季節感は大事にしています。拍手絵も春夏秋冬で変えています。TEADは夏秋、冬ぬくは冬。因みに桜の季節くらいになるとcrAsm作品はどちらも季節外れになってしまうので花武士を激推ししてます。

舞台は架空の島国であるエク・ダパーセです。北部の山地に位置するノーザヴィラ地区は冷帯の気候であり、冬は雪に包まれる絶海の景色を作り出します。主人公であるデミラはそんなノーザヴィラ地区の奥地に住んでおり、明るい性格でありながら年頃らしい悩みも抱えた普通の女の子です。ノーザヴィラ地区の奥地には軍の拠点がありました。エク・ダパーセは軍事国家であり、どの地区にも王国軍が配備されております。そしてその軍の拠点を中心にデミラの幼馴染であるバーク、兄貴分であるユリシオ、数年前に引っ越してしまったヴィサーク、新たにノーザヴィラ地区に派遣されたジードといった男性たちが集まってきます。年頃の男女がひとつ屋根の下に集まって何も起きないはずがありませんね。冬なのに温かい、そんな恋の物語が幕を開けるのです。

この辺りはだいたい仰る通りです。一応厳密には島全体が冷帯で、ノーザヴィラは標高も高いので他の地域よりやや平均気温が低いという設定です。どのみち雪は一際多いのですが。ユリシオが「兄貴分」というのはちょっとニヤっとしますね。そして「年頃の男女がひとつ屋根の下に集まって何も起きないはずがありませんね。」ここでめっちゃ変な笑い声が出ましたw

内部的には親兄弟やグレインさん達がデミラを嵌めてます。ヴィサークがノーザヴィラに来たタイミングが一致したのはさすがに偶然ですが、彼をデミラの元に送り込んだの自体は港街のデミラの友達(パディア)ですからね。デミちゃんはいいように遊ばれてます(笑)。彼女も周りも奥手ですからね、皆このくらい押してあげるくらいで丁度いいんですよ。こういう雰囲気って田舎っぽいと思いません?かく言う倉下も小中学生の頃友人にあれこれ仕掛けられたものです。別に誰かとくっついたりはしてませんが。

デミラは一週間という期間で軍の拠点で家事の手伝いをする事になります。料理を作るのか?それとも掃除をするのか?それとも雪かきをするのか?そんな行動を朝、昼、夜と選択していきます。その中で同じ軍の拠点で生活していく男性たちと触れ合っていき、それがやがて恋心として育っていくのです。4人ともとても個性的な性格でして、一言で説明するのは難しいです。それでも誰もがデミラの事を気遣っており、それは同時にデミラに対して好意を抱いているという事の表れでもあります。是非誰がどんな性格なのか、得意不得意は何なのか、といった事を考えながら選択肢を選んでいって欲しいですね。選択肢の頻度は比較的多いです。あっちにこっちにフラフラしていては意中の男性を捕まえる事は出来ません。一途な気持ちが心を掴むのは現実でも一緒ですね。

男性陣が個性的と仰って頂けて嬉しいです、絶対"どこかで見たことあるキャラ"にはしたくなかったので。皆デミラのこと気遣って…るのかな?一応そうなのかな。少なくとも好意はあります。選択肢は多いですが作中にヒントを忍ばせてあるので総当りせずに行ける仕様としていまして、別途お話を聞いた限りでもその意図は伝わっていたようなので良かったです。この手の乙女ゲーでよくあるのは"誰のところに行く"というスタイルですが、今作は元々ゲーム性を意識して作っていたので幾らかでも達成感を得られるような(少し考えないとうまくいかないような)仕様にしたかったんですよね。それで"誰のところに行く"ではなく"何をするか"という選択肢にしています。

そしてこの作品はタイトルの通り冬を舞台としております。その為背景には常に雪が描かれており、豪雪地帯を一瞬でイメージさせます。冒頭デミラが家から軍の拠点に向かうのですが、その時の雪を踏みしめる「ゴォ、ゴォ」という足音が最高ですね。私も雪国出身ですので非常に覚えがあります。BGMも全体として静かめのものが多く、これもしんしんと降り積もる雪の姿を連想させます。そんな寒い冬だからこそひとつ屋根の下に男女が集い、体と心を温め合うのです。そんな冬ならではのぬくもりが心地よいですね。

実は背景の写真は3月に撮影したものが多く割と雪が無くなってしまっていたので誤魔化しには苦労しました;それでもイメージはお察し頂けたようで良かったです。雪の足音は確かすぐには見つからなくて、でもあれが無いと話にならないということで探したのだったと思います。M.Mさんはリンク集の下部でも記載のあるように山形のご出身ですので冬の日本海を知る者同士通じ合えるところもあります(今作は山地が舞台なので海はあまり関係ないのですが)。雪もキラキラしたりしんしんと降ったりビュービュー吹雪いたり様々で、作中でもそれぞれのケースを描いています。後で用意した作品紹介動画でもこだわった要素の1つです。「ひとつ屋根の下に男女が集い、体と心を温め合う」…こういう表現もニヤニヤしてしまいますね。ムフフ。

プレイ時間は私で1時間25分でした。攻略対象は上で書いた4人でして、それぞれ私で20分~30分で終える事が出来ました。繰り返しになりますが、この作品はプレイ時間に対して選択肢の数は多いです。そして正しい選択を選ばないと意中の男性のシナリオに分岐していきません。元々のボリュームが短い事もありコンプリートに時間はかからないと思いますので、是非総当りではなくキャラクターの性格を掴みながら考えて選択肢を選んで欲しいですね。どうしても全ルート攻略できないという方は公式HPをご覧下さい。ご丁寧に全ての攻略ルートを解説しております。冬である今こそプレイして欲しいまったりとした作品です。是非寒さの中にある温かさを感じてください。

後々言及する点数の部分にも効いてきますが、今で1人辺り30分もかからないならもう少し分岐前の話をしっかり作り込んでも良かったかもしれません。とはいってもM.Mさんは読むのが速い方だと聞いていますし、以前ヴィサークルートの実況をして頂いたときはスキップ無しで1.5hかかっていましたので悩ましいところです。でもアンケートでも消化不良に見えるとのお声は頂いていましたね;実際、製作中に労力が及ばなくてバークとユリシオの回想など削っている内容が多々あります。完全攻略は当方としては必須だと考えています。メインは物語なので選択肢で躓いて頓挫されてしまうのは避けたい。折角手に取って頂いたのに勿体無いですからね。スクリプトのミスが原因で攻略できないなんてことがあると目も当てられないですし。M.Mさんも、どうしても進めなくて製作者さんに問い合わせた経験があると仰っていたような。

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後半(ネタバレありの部分)について

ここからが何というかこう、よく書いてくださったなぁと。

本当、こっちが身悶えしたくなるようなこそばゆい物語でした。

ごめんなさいm(_ _ )m …と言いつつ傍らで喜んでいるのですが。

思えばこの作品に登場する男女は、ユリシオを除けばみんな10代ですからね。現実の高校生にしては十分大人びいてますし自己管理もしっかりしております。それでも異性の事に対しては年相応だなと思い、そんな描写だ随所に散りばめられていて楽しませて頂きました。

少し古い世界観なので現代の子ども達より大人になるのが早い想定で描いていました。だいたい10代後半で結婚するのが当たり前になっているのもそのためです。16歳―現代で言うと中卒でほぼ全員社会人ですしね。

物語としては割とサクサクと進む印象でした。その中でデミラとの関わりが強い男性とのエピソードや想いが多く語れれ、気が付けば自然と分岐しておりました。この共通ルートと個別ルートの境界を曖昧にした作り込みは自然で上手いと素直に思いました。現実の恋もこんな感じですからね。今この瞬間好きになったというよりも、気が付けば好きになっていたというパターンの方が多いのではないでしょうか。そして一度自覚してしまえば後はその気持ちを信じて突き進むだけですね。これはデミラの真面目でしっかりした性格が良い方向に回っていたと思います。好きな女の子にはどうしても冷たくできないのが男というものです。であるなら、もうデミラが好きになってアプローチをした時点で決まってましたね。

分岐についてお褒め頂けて嬉しいです。あと「現実の恋もこんな感じですからね」「気が付けば好きになっていたというパターンの方が多い」これですね、これこれ。こういうの赤裸々?に語ってくださるんですよねM.Mさんって(笑)。いかに自然にリアルに描くかは強く意識していました。正直言うと展開が不自然な恋愛ゲームって結構あります、単なる趣向の問題かもしれませんが。少なくともリアル恋愛でこうはならんだろ、というようなものが沢山あります。いや、自分がおかしいのかもしれませんけど;でも他人のリアル恋愛の様子なんてなかなかお目にかかれませんからねー、ガキの頃なら浜で砂山崩しをして罰ゲームで恋バナしろなんてよくありましたけれども。ひとつ気になったのは最後の一行、あまり作者としてはデミラからアプローチしていたというイメージは持っていなかったです。わかりやすい子なので黙ってても好意がダダ漏れだったのかも。

ここから少し真面目な話になります。

それでもシナリオを振り返って興味深い描写も幾つかありました。具体的に言えば死生観に対する取り扱いです。

日頃から現代社会に対する不満が多かった、特に「死にたくても死ねない」という不満と恐怖は強かったので構想し始めた頃から盛り込んでいました。

このエク・ダパーセでは積極的安楽死が認められておりました。

この「積極的安楽死」という表現は実は自分で持っていませんでした、作中でそういう描写をしておきながら。このワードを見つけてくださったM.Mさんには本当に感謝しています。これで言いたいことが一言で言えます。

自分が望んだ時に生を終える事が出来る、現代の日本では若干の判例がありつつも明確に良しとしておりません。私自身安楽死はあっても良いのかなと思っております。命は尊いものですけど、自分の命くらい自分で責任を取りたいと思うのは自然な考えだと思います。

この点についても図らずもご意見を伺えて嬉しいです。当方が聞くと誘導になってしまっている(反対意見を言いにくい)可能性もあるので当方が聞いたことがどこまで人々の本音かはわからないのですが、少なくとも自分が尋ねた人で今のような無闇な延命措置を望む人は聞いたことがありません。"ポックリ死にたい"と。

ですがこの作品において大切なのは安楽死の是非を問う事ではありません。安楽死によって残された人間の気持ちに思いを馳せる事が大切です。

で、こちら側に話が進むとは思いもしませんでした。とても新鮮でした。

バークは若くして役人の立場になっておりました。ですが実際に人に手をかける経験はなく、今回のタジおじさんが初めての相手となりました。元々バークは一人でコツコツと努力する人間であり、極端に言えば誰の手も借りなくてもそれなりに生きていける性格でした。ですが安楽死の執行の為に人に手をかける、これはその人の気持ちを十分に汲み取り納得しないと行う事は出来ません。それは一人でコツコツと努力するだけでは学べない事。この時初めてバークは一人ではなく他人と触れ合うことの大切さを理解したのかも知れませんね。死ぬと決めた人はそれで良いんです。でも残されたり実際に死を執行する人にとってはそうではありません。必ず蟠りを残し、一生悩む事になります。

おぉぉ…と、何とも掴むところの無いような感覚でここを読んでいました。バークは情報や感情を言語で処理しないので彼が何を考えているのかうまく表現できません。一人でコツコツ努力していて偉い、なんて言われたらバークはとりあえず「うるせぇ黙れ」って返しますね。信頼できる人に言われれば内心ポジティブな感情になるでしょうし信頼していない人に言われれば「お前なんぞに何がわかる」と更に信頼しなくなります。

現代人と異なる感覚かもしれませんが、彼らは人が死ぬことを仕方ないと考えています。タジおじさんを手がけるに当ってもまぁそういうものかと。でも上手く言葉で表現できないような、ぞわぞわくるものがある。手がける方は自分も経験がありませんが、人が死んだときというのは妙にそわそわ、じわじわぞわぞわする。あの異様な感覚はどう伝えたら良かったのやら…もう少し雰囲気づくりはうまくやればよかったか。手がける方はきっと"措置"という表現がうまくはまる。その感触も抵抗はありますが罪悪感はさほど無く、一人の人間が世を去ったという奇妙な感覚の方が強いかもしれない。

タジさんを手にかけた後部屋に篭ってしまいますが、これも悲しかったり泣いていたりと単純に表現できるものでなく、思考が及ばないか頭が働かないような状態です。それでも何かを失った感覚はあり…それに加え一睡して熱を出したことで人恋しくなったような感じです。

アンケートを見ていてもバークの言動に関しては割と理解の及ぶ方と理解不能な方がいらっしゃるようで、やはりプレイヤーさんのバックグラウンドに依存してしまったかなと思っています。でもそれでも良いのかなという甘えも…。M.Mさんのような何でも言葉で理解し言葉で表現できてしまう方がバークについてここまで言及してくださるというのは少々意外でした。レビュワーとしての使命感もあったのかもしれません。

続いてジードについての言及ですね。

ジードも死に関わるという点ではバークと同様でした。具体的に何故人を殺したのかは分かりませんが、その経験が自分の存在価値をどんどん削っていきました。ですがバークと違いジードは自分で覚悟して人を殺してきた経緯があります。殺す側と殺される側、そして覚悟する側と覚悟される側、バークとジードで見事にその立場が逆転しておりました。ですが共通しているのは、自分の手で相手が死に自分が生きているという事。それだけで、否応なく自分を苦しめるのです。これは自分ひとりでん考えても決して解決しません。だからこそデミラという過去には拘らない大切なパートナーが必要だったのかなと思っております。

彼の過去についてはやはりどこかで情報を出したいなぁとこれを読んでて思いました。頑張らねば。誰かに読んでもらえるかはわかりませんが自分でちょっと悔いが残るので。自分で人を殺めたことに対する罪悪感というより、殺人が世間で良しとされないという認識が彼にとっての本当の問題です。どのみち「過去には拘らない大切なパートナー」としてのデミラの存在が彼を救うのは間違いありません。あ、でもデミラを好きにならなければ「世間的に悪者な俺がデミラに近づくなんて良くない」という罪悪感と戦う必要は無いんですよね。

今回特にこのバークとジードに着目させて頂きました。理由は死という共通点があったという事がメインですが、もう一つは普段のクールな姿とは程遠いギャップのあるCGが描かれていた事です。

あ、クールでした?彼ら(笑)。お褒め頂きありがとうございます。そして

何ナチュラルにデミラの事食べてるの!何デミラの布団に顔埋めてクンカクンカしてるの!

猛烈なツッコミ(笑)からの…

いや、凄く気持ちは分かりますし

え、わかっちゃうんですか?!www

別にいくらやってもらっても良いんですよ。ですがこれが何故この2人だったのか、って思ってしまったんですよね。きっと裏には死というものに抑圧された気持ちがあったんだと思います。それを思ったとき、あのCGすら微笑ましく思えてしまいました。

あまり真面目な思考とはリンクしてなくて只の本能です…w

勿論バークとジードだけではありません。ユリシオもヴィサークも案外可愛らしかったですね。振り返ればどのCGも自然体な表情が印象的で可愛かったです。これもまたこの冬のぬくもりという作品の大切な魅力ですね。ありがとうございました。

可愛いは正義!…じゃなくってお褒め頂きありがとうございます。頭ポンポンされるの気持ちいいのでオススメです、ほっぺたも美味しいんで是非食べてみてください、なんて。こちらこそ、「身悶えしたくなるようなこそばゆい物語」にも関わらず最後までプレイしてレビューまで書いて頂き本当にありがとうございました!

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冒頭の点数について

シナリオについてはTEADより若干高く評価して頂きました。確かに冬ぬくの方がシナリオよりゲームとして整っていることを重視していたので自分でもうまくまとまったような気がしています。あと自分の昔の暮らしを元に作っているのでリアリティが出たのかと…アンケート結果で「郷土愛を感じた」というご意見も頂いているくらいですので。独自性も割と自信があります。

とはいえ、TEAD同様に話の薄さやシナリオの練り具合については努力不足と自覚しています。製作中は常に自分の作品から逃げていました、それはもうトイレ掃除の如く汚れを見ないようにしながらデッキブラシを擦っていたようなものです。自分の作品なんて見たくないんです、ええ。ある方ともその点で意見が一致していたので恐らくこれは自分だけではないはずです(他方で自分の絵とか文とか妙に気に入って見返しまくったりすることもあるのですが…何なんだろうこの差は)。でも逃げちゃいけないんです。自分くらいは自分の作品と向き合わないと、例えそれがどんなにみすぼらしくたって。もう少しその壁を越えたいものです、今サイドストーリーも少しずつ上げてるのでその折にはきっと。…なんかこの手の下りは始めてではない気がしますね。とにかく、数字については真摯に受け止め今後の創作そして人生に生かしていければと思います。M.Mさんが高く評価している作品をプレイすると本当に気合の入り方が全然違うんですよね。そういう人達の"背中"を見て自身の在り方を見直すようです。

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以上です。最後までお付き合い頂きありがとうございました!









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