リリースが2013年末ということで、つまり10年弱公開され続けている作品ということですね。
それでも今遊んで普通に楽しめるのがスゴいです(内容的にもシステム的にも)。
システム面およびゲーム構成は、点数で言うと80点辺りのラインでしょうか。
メインの攻略対象が4人おり序盤で好感度が動くため最低でも4週は必要で、
自分の場合は最初の2回ほどBAD ENDに落ちてしまったので通常ルートだけで6~7週ほどしたと思います。
スキップしていても章ごとの予告動画は飛ばせないのでそこだけクリックする必要があります。
右クリックメニューにエフェクトカット機能が搭載されているので(親切!)ONにすると周回が楽になります。
セーブスロットがふんだんにあるのも有難いです。NScripter作品のこの手のUIとても使いやすいです。
バックログのボイス再生機能もあります。
大きく分けて2種類のルートを楽しむことができ、更に逆ハールートでは随所で展開が変わったりもしますので
周回は少し大変でしたが思ったほど退屈しなかった印象です。
加えておまけコーナーも充実していますので満足度高いですね。
HPに完全攻略もあるので安心です。ミニゲームの1つが全く見当がつかなかったので攻略を頼らせていただきました;
BGMは全て本作用に制作を依頼したもの、とのことです。
BGMが素材だと聞いたことがある曲が流れた際に「このBGMどこで聞いたんだっけ」と記憶を探り始めてしまう性分なので
専用BGMは嬉しい要素の1つです。
(※素材BGMを巧みに操る作者様も尊敬です。)
キャラクターについて。
イフ君以外はだいぶクセがありますね(笑)主人公も含め。
クレイズン様は半ば存在がギャグw(言い過ぎ)そして良い人感が無限大です、男性版レイカ様(※)とでも言いましょうか。
(※「フルリメイク版アバンチュール」の主人公、めちゃめちゃ良い王女様)
主人公は設定が…とか設定の割に服装が…という点は若干気になりましたが突っ込まない方向で()
ファンタジー乙女ゲームの主人公としてはあまり見かけないタイプのように思いますが
フルコンプして振り返るとやはり「この作品にはこの子であってこそ然り」と感じます。
また、「おもしろい作品はサブキャラも良い」とは他作品のレビューでもしばしば申しているかもしれませんが
本作は一際サブキャラが気に入ったタイトルでもあったかもしれません。
ホワイト姉さま、キャロットちゃん、トキさん、クローヴィス姉さま、カナリア嬢、オフィーリア嬢、トリトニーさんと手下たち、デゴイ氏…。
キャロットちゃんとトキさんが出てくるエレメンツ・クエスト・クエスト(E・Q・Q)という作品は既に配布終了となっているようです(涙)。
上記で触れたように、闇黒天使さんの作品は舞台が共通のものが多いようです。
自分は同作者様の「フルリメイク版アバンチュール」をプレイしてから本作をプレイしたのですが
本作でもアバンチュールで出てきた人物・名前だけ出てきた人物が何人か登場していました。
各作品単体でも普通に楽しめるのですが
他の作品をプレイしているとニヤりとできる要素があってまた良いですね。
最後に、クレイズンルートを見てからオープニングムービーを見ると
初見で気に留めていなかった部分が分かるようになりますね。
ということで、大変楽しませていただきました。ありがとうございました!
この作品は2004年にリリースされた作品のリメイク版です。
リメイク前にプレイしたことのある身としては懐かしいxパワーアップしていて感動でしたが、
もちろんリメイク前に未プレイの方も問題無く楽しめる内容です。
ダークシリアルファンタジーではありますが、鮮やかな絵柄や男前な姫様(主人公)が魅力的ですし世界観も見所です。
単なる泥沼モノは積極的に手に取らないという方でも、気になられたようでしたら是非プレイしてみて頂きたいです。
ダークなのがお好きな方には問題なくオススメしますb
救貧院出身で話すことができない女の子リカーと、隣人であるビア・ジン・オノリスらとの日常を描いた作品。
時代は第一次世界大戦前後ということで
必ずしも幸せばかりの世界観ではないという理解ですが(実際にそのようなシーンもありますが)
日常の一幕一幕がコミカルで楽しいのがとても印象的でした。
会話のやりとりだけでなく動作や表現がおもしろい部分も多かったです。例えば
・食事中に会話している傍ら、リカーの皿の肉をしれっと取っていくビア
・オノリスの「鳴き声」
などなど…
何より、あるシーンでオノリスとビアの動きが同期していたのはとても感動&笑いました!
Live2Dで立ち絵が動くからこその演出ですね。
動くといえば、所々に出てくる霧の演出もすごいです。
自分が時代の事情に詳しければもっと深く理解できたのかもしれない、という歯がゆさは幾ばくかありました。
…が、よく考えると本作には有料版があるので
そちらをプレイすると更にキリヲマチの世界について知ることができるのかもしれません。ファンブックもありますね。
リンクを貼って良いのか分かりませんが…HPのTOPからPIXIV FANABOXに飛ぶと、ショップから入手できます
(またはBOOTHにて「キリヲマチ」で検索)。
今回プレイしたフリー版に登場していない内容がもっと色々とありそうなので、気になるところです。
システム面は、バックログの長さが少々物足りなかったのと
欲を言えばエンドリスト(とスチル一覧)があると嬉しかったですが
(有料版で実装されているようでしたら申し訳ございません;)
それ以外は概ね問題ありませんでした。
少し時代の話に戻りますが、
移動手段として馬車も汽車も車も出てくるというのが個人的にはなかなかアツいといいますか…
確か銃も出てきたと記憶しているのですが。
やはり第一次世界大戦くらいの時代における技術の話というのは最近特に関心があります。
日本を舞台とした歴史モノは2,3作遊んだことがありましたが
西欧系の歴史ものは滅多にご縁が無いような気がするので貴重な出会いでした。
crAリスにご投稿いただき本当に感謝です!